中国移動(チャイナモバイル)はまもなく、TD-LTE(国産4G)端末(データカード、MiFi、CPE等)の入札募集を開始する。4G端末の入札は、中国では今回が初となる。北京商報が伝えた。
中国移動は今月末に入札を開始し、データカードを3000枚、MiFiを6000台、CPEを1000台募集する。MiFiはモバイルWi-Fiルーターで、携帯電話網に接続し、ユーザーのWi-Fiデバイスに接続することで、TD-LTE信号を共有することができる。CPEは高速4G情報を、タブレットPC、スマートフォン、ノートPC等のモバイル端末がキャッチできるWi-Fi信号に変換する装置で、多数の端末によるネット接続を支援する。CPEの大きさは1冊の本に相当し、TD-LTE信号のカバー範囲内であれば、電源を入れるだけで使用可能となる。コードを差し込む必要がなく、使用と携帯の利便性が高い。
中国聯通(チャイナユニコム)と中国電信(チャイナテレコム)が近年3Gを発展させる中、中国移動は4Gに集中的に取り組み、TD-LTEを世界基準とする勢いだ。中国移動の李正茂副総裁は「年内に4G携帯電話が発売され、2014年には100種を超える製品が揃い、iPhoneも含まれるだろう」と語り、4Gの存在が身近になったことを実感させた。
端末の製造メーカーも、競合に向けた準備を開始している。華為(Huawei)と中興通訊(ZTE)がすでにTD-LTEデータカードを販売しており、その他のメーカーの製品は9月以降に発売される見通しだ。
「人民網日本語版」
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