胡潤研究所が7月31日公表した「2012年胡潤財富報告」によると、2011年末時点で中国大陸部の1000万元(約1億2500万円)以上の資産を持つ富豪が102万人に達した(このうち20%は株式投資家)。同報告が発表されると、長沙市の株式投資家の反発を招いた。長年に渡り、株式投資家の資産が大幅に減少しており、これほど多くの富豪がいるはずがないというのだ。長沙晩報が伝えた。
同報告の統計によると、2011年末時点で中国大陸部の1000万元(約1億2500万円)以上の資産を持つ富豪が、前年比6万人増(6.3%増)の102万人に達した。このうち1億元(約12億5000万円)以上の資産を持つ富豪は、前年比3500人増(5.8%増)の6万3500人に達した。つまり1300人に1人の富豪が存在することになる。同報告の「富裕層」とは、1000万元以上の資産(投資可能な資産、未上場株、自宅、骨董品等)を持つ個人を指す。同報告によると、富豪の4大パターンは、「企業経営者」(50%)、「株式投資家」(20%)、「不動産投資家」(15%)、「ゴールドカラー」(15%)となっている。平均年齢は39歳で、男女比は6:4。
長城証券の関係者は、「株式市場にそれほど多くの富豪が存在するはずがない。同報告の通りであれば、株式投資家の富豪数は20万人を超えることになるが、1000万元級の株式投資取引口座でさえほとんど存在しないほどだ」と指摘した。株式投資家もまた、A株が近年下落を続けており、投資家の90%以上が赤字に陥っており、1000万元の資産を持ちながら株投資を行うケースは極めて稀であるとしている。長沙市のある株式投資家は、「企業の上場後、筆頭株主の手にしていた株が高騰し、1000万元以上の資産を持つことはあり得るが、株式投資家が自力で1000万元を稼ぐことはめったにない」と語った。
中国証券登記結算有限責任公司のデータによると、6月末時点で、流通株式の時価総額が1000万元から1億元に達する株式投資取引口座数は1万6793口、1億元以上は811口のみとなっている。これらを合わせても1万8000口未満で、株式投資家の富豪数が20万人を超えるとした同報告のデータとの間に、大きな開きが存在している。
「人民網日本語版」
|