有名な台湾の歌手・テレサテンが歌った「但愿人长久(願わくば、人長久に)」という歌は蘇軾が作った『水調歌頭』を基に作曲したものです。テレサテンの甘く優しい歌声はこの古典詩の落ち着いた雰囲気をうまく表現しています。
歌詞は
名月よ、いつから空にかかっているのか、盃を手にしながらこう青天に問う、天井の宮殿では、今宵は何年の中秋にあたるのだろうか
自分も風に乗って天上の世界に行ってみたいが、月の宮殿は高いところで、寒くてかなわないだろう、せいぜい地上の舞を楽しもう、やはり人の世の方が居心地がよい・・・・・・
2曲目 「彩雲追月(彩られた雲が、月を追う)」
曲は中国の作曲家・聶耳と任光が1935年に作曲したもので、その軽快なメロディーは、祝日の夜、一家団欒の喜びを生き生きと表現し、広東音楽の代表曲の一つとなりました。また、この曲は「南の花嫁さん」というタイトルで、歌謡曲として昔、日本でも大ヒットしているそうです。曲の中で、笛、琵琶、二胡の美しい音色が叙情的に主題を奏でますが、この旋律は澄んだ秋の夜空で月と雲が追いかけっこをしている情景をうまく表現しています。
3曲目 在銀色的月光下(銀色の月光の下で)
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