中国の温家宝首相は1日午前、北京市西城区牛街西里二区の住民を訪ね、政府活動に関する意見や提案を聴く座談会を開きました。
牛街は北京のホイ族が集まって住む地域です。座談会は地域の活動室で開かれ、定年退職した教師や地域の医者、老人ホームのヘルパー、身障者、定年退職した企業職員、団地管理会社の責任者などが参加しました。
温家宝首相は座談会で、「この10年間、国の改革や発展は各方面で大きな成績を収めたが、同時に、課題も少なくないし、国民が不満に思うところもある。政府活動の欠点に対しては、私が責任を負うべきであり、皆さんの意見は政府活動報告に反映させなくてはならない。今後も、行き届かないところを確実に改善していく」と述べました。
温家宝首相はさらに、「民族の平等、宗教信仰の自由、少数民族の風俗習慣の尊重はわが国の3つの重要な民族宗教政策だ。私は牛肉や羊肉の価格にとても関心がある。昔は主に少数民族が食べていたが、今は漢民族もよく食べている。何年も増産してきているが、供給が需要に追い付かず、価格上昇の重要な原因となっている」と述べた上で、低所得のホイ族住民を支援するため、現実的な措置を検討するとの方針を示しました。
「中国国際放送局」
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