カナダ紙「グローブ・アンド・メール」は1月30日、「『レンタル彼氏』を連れて春節(旧正月、今年は2月10日)に帰省する中国の女性」と題する記事を掲載した。環球時報が報じた。

　以下はその主な内容。

　周啓さん(24)は、65ドル(約5900円)をもらえば、女性の帰省に着いて行く。そのほか、映画デートが1時間当たり3ドル(約270円)、先に食事をするなら倍の6ドルと値段も設定している。ネット上のプロフィールを見ると、周さんの身長は178センチで細身。容姿は「まあまあ」。1年のほとんどの期間、家の内装業に携わっているが、女性が両親らからの「結婚の催促」に悩む春節が近づくと、中国のショッピングサイト「淘宝網(タオバオ)」で「レンタル彼氏」を始め、小遣い稼ぎをするという。春節を間近に控え、問い合わせをしてきた女性は60人以上に上り、すでに「デート」の予約が2日入り、料金も受け取った。

　今年は、春節前後には34億人が帰省のために移動すると予測される中国。帰省中に、親戚や友人の家を訪問する人も多い。普段は実家から遠く離れた場所で働いている人が多く、貴重な再会の時間となるのだが、1年の間に得た成果を見せることを期待されるため、重いプレッシャーの種ともなる。そのため、せっかくの休み中に、「どうしてまだ結婚して子供を産まないのか」と耳にタコができるほど聞かれるよりも、容姿も振る舞いも良い「彼氏」を連れて帰省した方がいいと考える女性が多い。春節を過ぎれば、家族らは二度とその「彼氏」に会うこともないのだから。