中国衛星測位システム管理弁公室の冉承其主任はこのほど、「中国の衛星測位システム・北斗(BDS、以下北斗システム)建設の第二段階はすでに完了し、アジア太平洋地域をカバーする安定的・継続的なサービス能力を備えた」と語った。中国の北斗システムの建設スタートは米国のGPSに丸20年遅れたが、発展のスピードは速い。技術面でどのような特徴を持つのだろう?ラジオ中国之声「央広新聞」が伝えた。
米国のGPSは軍事用と民間用に分かれている。米国以外で使用されているのは民間用信号で、精度の高い軍事用信号は自国でのみ使用されている。軍事用信号の精度は約1メートル、第2世代GPSの使用が始まれば精度は20-30センチに達する。しかし、北大西洋条約機構(NATO)を含む他国に提供しているGPS信号の精度は10メートル以上に制限されている。
中国の北斗システムもまた、軍事用と民間用に分かれている。北京大学地球・宇宙科学学院の焦維新教授は「北斗システムの測位精度は10メートル、速度精度は0.2メートル/秒、時間精度は10ナノ秒で、今後さらに向上する余地がある。特にアジア太平洋地域の測位精度ではGPSに負けない」と語る。
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