このアナリストはさらに、「確かに人民元レートの引き上げ速度はすでに緩慢化している。それでも上昇傾向にあることは確かで、それがホットマネーを引き寄せている」とも指摘。2012年は1度だけ対ドルで下落したことがあるが、最終的には上昇に終わった。2013年、人民元は対ドルで2%程度上昇するというのが普遍的な予測となっている。
これに対し華民氏は、人民元にはもはや上昇する余地はないとの認識を示す。「これまで人民元レートが上昇していたのは、中国の輸出が高度に伸長し、大量の貿易差額が生じていたから。現在、中国の貿易量は下降に転じており、輸出入のバランスが取れるようになってきた。人民元の上昇は中国の輸出力を若干弱めるに過ぎない」と述べる。
さらに「経済危機の大きな周期にあっては、各国がまず行いたいのは市場シェアの確保だ。そのため中国が通貨政策で行うべきなのは世界の主流に乗ることであり、それに対する反論は不要だ」と強調する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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