魏教授は、「富の獲得の重要性が増している」と指摘した。中国の独身男性は、不動産市場の成長を刺激している。魏教授とその他の専門家が昨年発表した研究報告書によると、中国の35の主要都市の不動産価格上昇のうち、48%は人口男女比の不均衡によるものであることが明らかになった。
中国経済は過去10年間に渡り、年間平均10%弱の成長率を維持している。魏教授は、男女比不均衡が過去10年間の年間平均成長率に対して、2%の貢献を成し遂げたと予想した。投資家は往々にして、中国経済がいつまでこの成長率を維持できるか、中国がハードランディングを迎えることはないかと懸念しがちだ。歴史的に見ると、経済成長は必然的に緩和に向かう。国民所得が1万7000ドルに達した場合、経済成長率は毎年2%低下する。中国の2011年の国民所得は平均5445ドルのみで、ピークまで一定の期間が残されている。しかし中国経済の成長ペースは、すでに鈍化を始めている。ところが魏教授は、中国の人口構造の歪みが、今後の経済成長率の低下を補う可能性があるとしている。
当然ながら、中国もその他の数多くの人口問題に直面している(急激な高齢化による生産年齢人口の減少など)。これらの要素が中国経済の成長をどの程度促し、損ねるかについては、現時点では未知数だ。
「人民網日本語版」
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