ISAPSは、すべての整形手術のうち、シワ取り・シミ取り・脱毛などのメスを用いない手術が全体の5割弱を占めているとした。メスを用いる手術では、脂肪吸引手術が最多となった。英エコノミスト誌は、「近年、先進国および一部の新興国で肥満者数が急増していることが、その原因となった可能性がある」と分析した。
中国の整形手術が毎年延べ100万人以上に達しているという調査結果に対して、北京大学第三医院整形美容外科主任医師、博士課程指導教員の李健寧氏は、「これは驚くほどのことではない。個人的には、近年整形手術をする人が明らかに増加しているように感じられる。当病院の整形手術は、毎年約1万例に達する」と述べた。
李氏によると、先天性の奇形もしくは事故による外傷を整形する人と、純粋に美容目的で整形をする人の二つに分けることができる。李氏は、「以前は病院を訪れ整形手術を行う人のほとんどが前者であった。しかし現在は、10人中9人が後者だ。整形手術は以前ならば、二重まぶたや鼻を高くする整形手術が中心だった。これは審美観が西側諸国による影響を受けたためだ。現在の整形手術はより多元化しており、豊胸、シワ取り、小顔注射の人気が高く、人々の美に対する厳しい要求を示している」と語った。
美を愛でる、これは人の天性だ。李氏は、「整形手術の増加は、経済発展と一定のつながりを持っている。日本と韓国では、オリンピックが開催されてから20年弱の期間に渡り、整形ブームが起きた。整形技術の向上に伴い人々の懸念が低下しているが、整形を希望する人は正規の病院を訪れ、自らの客観的条件に基づき医師と十分に相談してから手術するべきだ。美の基準はさまざまだ。心理的に未熟な未成年者は、軽率に整形手術するべきではなく、重点を内在的な気質の方に置くべきだ」と提案した。
「人民網日本語版」
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