各国の整形手術に対するニーズは異なっている。調査によると、アジアでは鼻の整形手術の人気が最も高く、中国・日本・韓国は鼻整形でトップ5に入っている。豊胸手術では米国が1位、ブラジルが2位、メキシコが3位、イタリアが4位、中国が5位となった。目の整形手術では、米国が1位、ブラジルが2位となった。
ISAPSは、すべての整形手術のうち、シワ取り・シミ取り・脱毛などのメスを用いない手術が全体の5割弱を占めているとした。メスを用いる手術では、脂肪吸引手術が最多となった。英エコノミスト誌は、「近年、先進国および一部の新興国で肥満者数が急増していることが、その原因となった可能性がある」と分析した。
中国の整形手術が毎年延べ100万人以上に達しているという調査結果に対して、北京大学第三医院整形美容外科主任医師、博士課程指導教員の李健寧氏は、「これは驚くほどのことではない。個人的には、近年整形手術をする人が明らかに増加しているように感じられる。当病院の整形手術は、毎年約1万例に達する」と述べた。
李氏によると、先天性の奇形もしくは事故による外傷を整形する人と、純粋に美容目的で整形をする人の二つに分けることができる。李氏は、「以前は病院を訪れ整形手術を行う人のほとんどが前者であった。しかし現在は、10人中9人が後者だ。整形手術は以前ならば、二重まぶたや鼻を高くする整形手術が中心だった。これは審美観が西側諸国による影響を受けたためだ。現在の整形手術はより多元化しており、豊胸、シワ取り、小顔注射の人気が高く、人々の美に対する厳しい要求を示している」と語った。
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