だが発展途上国の通貨は国際化のレベルが低く、主に国内だけで流動しており、過剰発行しても消化する場所がないため、必然的に資産バブルとインフレが劇化することになる。先進国で過剰に発行された通貨はさまざまな形に変えて発展途上国に公然と流れ込む。だが中国で印刷した通貨は中国人が自分で消化するしかない。人民元の対ドルレートが上昇を続けているが、国内の購買力は低下を続けている。
一言でいえば、日米の通貨の過剰発行は、災いを他国に押しつけるものに過ぎない。“通貨切り下げ競争を回避する”という宣言が、机上の空論であってはならない。
「人民網日本語版」
|