全国政協委員を務める梁小虹・中国衛星軌道運搬ロケット技術研究院党委員会書記は2日、中国初の固体燃料ロケット「長征11号」について、着実に開発が進んでおり、来年には打ち上げられて、固体燃料ロケット分野の空白を埋めることになるとの見通しを示した。
梁氏によると、ロケット開発は5つの段階からなるが、長征11号はすでに計画検証段階と計画設計段階の主要技術の攻略と開発を完了し、現在第3段階であるプロトタイプの設計段階にある。年内には第4段階である試験機段階に入り、続く初打ち上げに向けた十分な準備を行う見通しだ。「今年われわれはプロトタイプ段階で明らかになったいくつかの技術的問題について試験機段階で追加実験を行い、今後の生産に向けた準備を整える」。
「初の固体燃料ロケットの開発によって、われわれはこの分野での空白を埋めるだけでなく、より重要なこととして、宇宙への速やかな基本的運搬手段を手にする。中国にとってこれは、将来突発的・緊急災害支援の力強い支えとなる」と梁氏は述べた。
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