梁氏によると、中国の長征ロケットはすでに170回以上の打ち上げに成功しているが、固体燃料ロケットの打ち上げは初となる。液体燃料ロケットの強みは5-10トンという高い運搬能力にあるが、加速時間が長く、検査から打ち上げまでの全工程に20-50日間も要するという欠点もある。固体燃料ロケットは運搬能力では液体燃料ロケットにおよばないが、打ち上げ命令を受けて検査から打ち上げまでを24時間以内に完了できることが最大の強みだ。「固体燃料ロケットの速やかな対応能力によって、突発的災害後の通信・観測にしっかりと対処でき、的確な対策を講じるうえで便利だ」。
長征11号システムは固体燃料ロケットと打ち上げ支援システムからなる。中国最大の規模と推力の固体燃料ロケットエンジンを採用しており、大型固体燃料エンジンおよび固体ロケットブースター技術の発展を牽引することが期待される。
「人民網日本語版」
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