日本の治安について語るとき、“道路で拾った落とし物を猫ばばせず、夜は玄関を閉めない”と日本人はよく誇る。日本で落とし物をしても、一般的に誰かが持ち去り自分のもとにしてしまうことはない。多くの日本人は他人の落とし物に興味はなく、自分のものにするどころか、交番や落とし物預かり所などに直接届ける。生命時報が伝えた。
2005年のある日、記者は不注意にも入国管理局で財布を落とした。帰宅途中に気付き、入国管理局に戻ったが見つからず、肩を落として帰宅した。しかし翌日、交番から、私の財布が見つかったとの連絡を受けた。警官によると、ある男性が前日、入国管理局で見つけたと言って財布を交番に届けにきたという。財布を受け取ると、中の物はまったく変わっていなかった。私は警官にこの良心ある人の電話番号を尋ね、電話で謝意を伝えた。お礼を渡したいと伝えたが、男性はかたくなに断った。
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