むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんときれいな娘が住んでいました。
很久很久以前,某个地方住着个老爷爷,老奶奶和美丽姑娘。
ある時、お城の若殿さまが狩りに行って、にわか雨に降られたので、おじいさんとおばあさんの家で雨やどりをしたのですが、その時、若殿さまは娘を見染めて、“近い内に、娘を嫁にもらいに来るぞ”と、言って帰って行きました。
有一次,城里的年轻大人来狩猎,突然下起了大雨,所以就来老爷爷和老奶奶家躲雨,然后就看上了那位姑娘。临走前说“近期内,我会来提亲的。”
それから二、三日後、おじいさんの家で法事(ほうじ)があり、和尚(おしょう)さんを呼んだところ、和尚さんまでが娘を気に入ってしまいました。
过了两三天后,老爷爷家要做法事,可是就连那和尚也看上了那位姑娘。
でも和尚さんは仏(ほとけ)につかえる身で、女性と結婚する事ができません。
可是因为和尚是要为佛祖效劳的,所以不能和女性结婚。
娘は欲しいが嫁にくれというわけにも行かず、そこでおじいさんとおばあさんをだます事にしたのです。
因为不能说让那姑娘嫁给自己,所以就决定对老爷爷和老奶奶撒个谎。
“じいさま、ばあさま、お前さまの娘はわたしの見たところ、近々ウシになりそうだ。仏さまの前でお経を読んでやるから、二、三日寺によこしなさい”
“老爷爷,老奶奶,以我之见,你们的女儿最近可能会变成牛。但是我会在佛祖前面为她念经诵佛,所以让她来寺庙里呆几天吧。”
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