出席者の発言を聞いた後、李総理は「今年に入りわが国の経済運営は全般的に落ち着いたスタートを切ったが、国内外の環境に不安定要素、不確定要素が依然比較的多く、深いレベルの問題が絶えず顕在化し、情勢が相当複雑であることにも目を向けなければならない。マクロ経済の趨勢を把握するには先見性を強化し、複雑な変化の中で法則性や傾向性のあるものを見出すことに長けなければならない。これは持続的で健全な経済発展にとって極めて重要だ。先見性を手に入れれば、企業と社会はより合理的に資源を配置し、タイムリーに決定を下すことができる。政府も確かな見通しを立てたうえで決定を下して行動し、平時でも警戒を怠らず事前に対策を講じ、突然の変化にも慌てず、迅速かつ落ち着いて対処することができる」と述べた。
李総理は「マクロ政策の把握においては、しっかりと足場を固めると同時に、高度化に着眼しなければならない。わが国の経済発展は『坂を上り窪みを越える』正念場にある。遠近を結合し、短期的問題に効果的に対処し、合理的な経済成長率を維持すると同時に、発展の質と効率の向上を一層重視し、経済のモデル転換と高度化、雇用拡大と住民所得の増加により多く力を注がなければならない。1つ1つの政策は現在の問題解決に対する的確性を持つと同時に、長期的発展の土台をつくり、中国経済の『アップグレード版』を築くべく努力するものでなければならない」と指摘した。
李総理はさらに「改革を深化することで、後々に効いてくる発展の力を強化しなければならない。不均衡、非協調、持続不能という中国経済の深いレベルの問題に焦点を合わせ、具体的状況に応じて対症療法と根本的治療を兼ね備えた『投薬』を行わなければならない。根本的に言って、やはり改革に頼り、改革の基礎を打ち固めることで、経済発展の活力を強化しなければならない。臨時的な措置を講じなければならないとしても、今後の市場化改革推進と発展への障害にならないよう注意しなければならない。長期的に有効で、後々に効いてくる発展の力の強化に役立つ制度設計を重視し、改革効果が絶えず上がるようにし、長期的に持続する健全な経済発展を促進しなければならない」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」
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