四川省雅安市蘆山県で20日、マグニチュード(M)7.0の地震が発生し、多数の死傷者と甚大な物的被害が出た。各国メディアは被災状況の推移を注視すると同時に、中国政府が迅速かつ効率的に各界の力を救援活動に動員したことを積極的に評価している。
ニュースサイト「アラブ・ニュース」は地震について直ちに報道するとともに、論説で「中国の指導者は『人間本位』の理念を重視し、提唱し、実行している。李克強総理がすぐに飛行機で被災現場へ向かい救援活動や危険回避措置を指揮したことは、この理念を十分に現わすものだ。中国の強大な行政動員能力は常に甚大な災害の適切な処理と解消を確保してきた。今回も中国はそうできると信じている」と指摘した。
トルコの最大手メディア2社は地震についてウェブサイトで直ちに報道。「死傷者の多くは蘆山県に集中している。救援隊員はすでに32人の生存者を救出し、現地病院が全力で負傷者の治療にあたっている」と報じた。また、「絶えず余震が起きているが、現地のパンダ保護区は基本的に安全だ」との雅安碧峰峽自然保護区職員の話を伝えた。
東南アジア各国のメディアも地震に注目し、中国政府による迅速な救援活動を評価した。シンガポール紙「聯合早報」電子版は20日、被災地の最新情報を報じ続けた。同紙特派員は重慶を発った緊急配電車隊が四川省へ向かっていること、高速道路周辺のガソリンスタンドが救援車両にミネラルウォーターを無料で提供する方針であることを報じた。
インドネシアの中国語紙「国際日報」電子版はトップページの目立つ位置に地震の最新情報を掲載し「中国政府は、人命救助を最優先に被災者救援に全力であたらなければならないと強調したほか、タイムリーに情報を公表し、地震との戦いと被災者救援について正確な情報を提供し、信頼によって人心を安定させるよう特に指摘した」と報じた。
|