蘆山県双石鎮と宝興県霊関鎮をつなぐ道路の復旧工事現場では、忙しく立ち働く作業員のほかに、お碗を運ぶ女性の姿を見ることができる。蘆山県清仁郷横溪村に住む23歳の岳艶さんはここ数日、救援作業員に食事を届けている。岳さんは成都理工大学の3年生で、地震発生後に車で雅安に駆けつけ、雅安からさらに徒歩で自宅へと帰った。岳さんの自宅は大きな被害を受け、壁には一面に亀裂が入り、両親はトラックの中で夜を明かした。そんな状況の中でも岳さんは近くの道路で作業中の作業員が毎日カップラーメンしか食べていないのを見て、村の住民と協力して少ない穀類や肉、野菜を使って、温かいお粥を作って救援隊員に差し入れている。お粥を温かいうちに届けるために、岳さんや仲間は毎回危険な山道を通行している。「自分の家も被害を受けたが、やはり救援のために協力したい」と岳さんは語る。新華網が伝えた。
「人民網日本語版」