ロシア紙『独立新聞』26日付の報道によると、日本の安倍晋三首相が28日から、ロシアを公式訪問することが明らかになった。日本政府は、ロシアのプーチン大統領は日本に友好的であると見ており、熱烈な歓迎を受けることを期待している。中国や韓国との争いが日増しに深刻化する中、日本の指導者はロシア訪問を通して、「日本は隣国と上手く付き合える」ことをアピールする狙いがある。ロシアと日本は経済面で、重要な協定を結ぶ可能性があるが、領土問題に関してはお互いそれぞれ主張が異なる。

安倍首相のロシア訪問には、100名近い実業界の代表らから成る大規模な代表団が随行し、経済面での協力を話し合う予定である。しかし、日本側は尚も領土問題の解決が重点であり、両国が平和条約を締結するための条件であるとの姿勢を崩していない。

ロシア科学院極東研究所日本問題研究センターの主任は「領土問題で、何かしらの糸口が見つかることを期待してはいけない。両国は依然として異なる立場を示しており、日本は南千島諸島（日本名：北方四島）の4つの島を要求しているが、ロシアがその考えを認めることはない」との見方を示した。日本はまた、「ロシアは、日本の4つの島に対する主権を認めるべきであり、先に2つの島を返還し、将来的に残りの2つを返還する」という別の案も提示しているが、ロシア政府が譲歩することないだろう。

安倍首相のロシア訪問では当然、朝鮮などの国際問題についても話し合われる。専門家は「ロシアと日本はいずれも、朝鮮の核放棄を主張しているものの、ロシアは朝鮮を対話の場に引き戻すことを望んでいるのに対し、日本は朝鮮への経済制裁を強化することで更なる圧力をかけたいとの考えである」と指摘している。

「中国網日本語版（チャイナネット）」