自社開発した全自動フレーム変換撮影機器KMOKE9や世界最新式3D立体テレビ・映画撮影技術やCG制作技術を駆使したほか、「昆塔」はハリウッドアニメ大作の製作メソッドを見本として、国内アニメ映画版と国際版の2本同時に公開するスタイルを国内で初めて作り上げた。李煉氏は「このため1億元(約16億円)の投資と、3年もの月日をかけてこのアニメ映画を製作した。一つ目の目的はアニメ映画製作の国際化の基準の過程を模索するためで、二つ目は国産アニメに自信を与えるような良い作品を作るため」と語る。
中国アニメ学会の余培侠・会長は「製作本数はすでにある程度の水準に達しており、現在はいかに品質を高めるかについて真剣に研究・解決することに力を入れなければならない時期だ」と主張する。現在、業界内の課題として「品質の向上」がますます共通認識となる中、中国のアニメ産業はすでに自身による「浄化」作用が始まっており、製作本数や映画規模への重視から、アニメ作品の質や収益への重視へと転換している。
中国で大人気の国産テレビアニメ「喜羊羊(シーヤンヤン)と灰太狼(ホイタイラン)」や日本に輸出された中国産の劇場版アニメ「魁抜」(KUIBA)、中国中央テレビ(CCTV、日本のNHKに相当)で好評放送中の「熊出没」、ネットで話題の中国3Dアニメ「秦時明月」など、いずれであろうと、他の先進国や観客の期待・要求との対比から言えば、中国の優れたアニメ作品の本数や影響力にはまだまだ差がある。
しかし不断の努力と誠意に基づいて製作された近年の優れたアニメ作品は自身のブランドイメージを作り上げると同時に、中国アニメの信頼向上にも貢献している。
「人民網日本語版」
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