上海市政府は自動車ナンバープレートの落札価格が急上昇したことを踏まえ、プレートをめぐる投機的行為を抑制するためにさまざまな措置を打ち出し、相応の効果を上げている。26日に行われた今年4回目の乗用車ナンバープレートの入札では、プレート数は前月より2000枚少なかったものの、取引価格は前月を下回り、最低落札価格は前月比3200元低下の8万700元、平均落札価格は同3298元低下の8万803元となった。過去最高額となった3月の9万1898元に比べて、上海のプレート落札額は1万1千元ほど低下したことになる。「人民日報」が伝えた。
4月の落札価格が低調だったのは、「警告価格」の調整作用によるものだ。警告価格とは入札の第一段階に提示する買値の上限のことで、5月は7万9900元だった。12年12月から今年3月までの4カ月間の平均取引価格を加重平均して設定されており、入札者がこれ以上の金額を提示すると、システムが受け付けないようになっている。これまで一部の入札代行業者は始めに買値を提示する段階で高値を提示して、顧客が落札できるようにしてきたが、警告価格が導入された後には、プレートを落札したいと思えば、入札最後の30秒間にどれくらいのスピードで買値を提示できるかが極めて重要になる。インターネットの通信速度、目の動き、そして手の動きが非常に重要な要素となり、代行業者の業績を左右することになる。
先に発表された入札ルールによると、上海市は6月のプレート入札でも警告価格を採用し、警告価格は7万7千元前後になる見込みだ。現在行われている入札の第二段階での価格修正メカニズムが継続されれば、6月のプレート価格は5月をさらに下回る可能性がある。
上海市航空運輸・港口管理局の孫建平局長によると、現在、新たな乗用車プレート入札方法の制定作業を進めており、今年下半期にうち出す見込みという。
「人民網日本語版」
|