中国人民大学学長、中央銀行(中国人民銀行)金融政策委員会委員の陳雨露氏が率いる専門家チームは16日、「人民元国際化報告書2013」を発表した。陳氏は同報告書について、「人民元国際化指数は昨年に前年比49%増となり、人民元国際化の進展が高度成長期に入った。力強く推進され、適切な措置が講じられれば、人民元国際化の程度は円やポンドに急速に迫ることができる」と語った。新京報が伝えた。
◆BRICs、ラテンアメリカ、アフリカ連合が突破口に
陳氏は、「昨年第4四半期に、人民元国際化指数は前年比49%増となった。しかし人民元国際化指数はわずか0.87であり、これは人民元国際化の進展が高度成長期にあるが、世界における使用の面ではまだ長い道のりを歩まなければならないことを意味する」と指摘。「中国はASEAN+3、上海協力機構、BRICs、ラテンアメリカ、アフリカ連合など多くの経済体を突破口とし、二国間貿易もしくは地域貿易などの手段により、国際貿易における人民元決済の機能を強化し続け、人民元国際化指数の記録を更新することができる」と述べた。
陳氏はさらに、「ラテンアメリカ、アフリカ連合、日韓などとの貿易で人民元決済を増やした場合、人民元の国際化指数は円やポンドに迫り、世界通貨クラブの新たな新興経済体のメンバーになる可能性がある。力強く推進され、適切な措置が講じられれば、人民元国際化の程度は円やポンドに急速に迫ると信じている」と説明した。
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