この村は肘折温泉と呼ばれる。奇妙な名前だが、由来があることを後で知った。807年、源翁という名前の老人が洞窟で地蔵菩薩に出会った。地蔵菩薩は源翁にひとつの温泉を教えた。その湯に入ると、折れた腕が治った。確かにこの村の温泉は、普通の温泉とちょっと違う。