フィリピン政府は7日、台湾漁民の洪石成氏が同国海上警備隊に射殺された事件の調査結果を発表しました。フィリピン国家調査局は事件に関わる8人の海上警備隊員に対して「殺人罪」として、他の4人には「司法公正妨害罪」として訴訟を起こすことを提案しています。
事件調査グループの責任者は7日の記者会見で初めてフィリピンの調査結果を発表し、「公務船の指揮官が事件現場の映像をカッティングしたことがある」と明らかにしました。また、台湾漁船が先にフィリピンの公務船に向けて衝突しようとしたために、銃を発射したというフィリピン警備隊の主張に対して、「警備隊員の話以外に、台湾漁船がフィリピンの公務船にぶつけようとする確固たる証拠がない」としています。
フィリピン国家調査局の責任者は「台湾漁民が射殺された事件は殺人事件だ。事件に関わる海上警備隊員は自らの命が明らかに脅威を受けたことを証明できない」と指摘しました。フィリピン警備隊の規定によれば、自らの命が「深刻かつ緊迫した脅威」を受けた状況の下で銃などの武器を使用することができるということです。
「中国国際放送局」
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