中国各地で最近多発する深刻な暴力事件に対処するため、広東省仏山の特殊警察では新型の「武器」を導入した。突発事件が発生したなら、この「武器」で効果的に悲劇の発生を阻止するねらいだ。中国新聞社が伝えた。
「男性が刃物を持って女性を人質に取り、誰も近寄るなと叫んでいる。この危険な時に特殊警察が新型の『武器』を持って現場に急行し、男性を軽々と確保し、女性を無事救出した。」広東省仏山市公安局特殊警察支隊の訓練場では6日、こうした一幕が見られた。
仏山市公安局特殊警察支隊の関係者によると、特殊警察隊隊員はこの新型武器である鋼鉄の刺又を使って容疑者を確保する訓練を実施中だ。これは同省内で多発する極端な暴力事件に対処するために導入されたものだ。
同隊隊員によると、従来の一般的な刺又も容疑者確保に効果はあったが、設計上問題があり、容疑者が刺又から抜け出してより凶暴になり、被害者に大きな被害を与えることが多かった。新型の刺又は飛躍的な改善が行われ、最大の特徴は刺又の前端に可動式の2つのロックがついている点だ。隊員がこの刺又で容疑者の腰や腕、足などを押さえると、容疑者は抜け出せず、凶器で被害者を傷つけることもできない。
新型の刺又は操作しやすく多くの場面で活用可能で、学校や企業の防犯関係者も使用できる。新学期の開始前に、仏山特殊警察はこの新兵器を学校でPRし、また関連のトレーニングクラスを開設して、学校の防犯能力向上を図る。
「人民網日本語版」
