中国で優先株発行の試行が間もなく実施されるとの観測が強まり、多くの企業が優先株発行の準備に取り組んでいる中、優先株の発行は配当利回りに左右され、条件に合致する上場企業はそれほど多くないとの指摘もある。30日付中国証券報が伝えた。
アナリストは「一般的には、配当利回りの比較的高い上場企業が優先株を発行する能力を有する。理論的に言えば、優先株の配当利回りが国債や銀行定期預金、銀行の資産運用商品などといった低リスク商品の収益率を上回らなければいけない」との見方を示している。
中信証券の推計では、現在の資産運用商品の収益率はおよそ4.5%、2012年の配当利回りが4.5%以上であることを上場企業の優先株発行の条件とすれば、この条件を満たす上場企業は銀行などの業種の47社にとどまる。
「中国証券報」
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