中国人民銀行(中央銀行)が29日発表したデータによると、9月の中央銀行ベース新規外貨買い入れ額が同月の金融機関ベース新規外貨買い入れ額より1400億元以上多い2682億500万元となった。この額は前月より1700億元以上増加し、5月の年内最高記録を塗り替えた。30日付中国証券報が伝えた。
9月末時点で、中央銀行ベースの外貨買い入れポジションは25兆3548億6800万元で、8月末の25兆866億6400万元から2682億500万元増加した。
業界関係者は、「第3四半期以降、国内の景気回復傾向が強まったことを背景に、海外資金の流入が加速したことは9月の新規外貨買い入れ額が急増した主な原因である」と指摘する。9月に入って、人民元対米ドルレートが上昇し続けていることの影響で、国内の企業と個人の外貨保有意欲が低下し、外貨売りが強まったことも、ある程度新規外貨買い入れ額の増加につながったという。
「中国証券報」
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