李克強総理(中共中央政治局常務委員)は10月31日、経済情勢座談会を招集し、現在の経済情勢と今後の経済政策について専門家や企業の担当者から意見や提言を聞いた。
座談会ではマクロ経済、金融など各分野の専門家が国内外の経済情勢と来年の趨勢について見解を述べ、造船、自動車、電子商取引業界の企業の担当者が企業の清算と経営、業界の発展、今後の予想について意見を述べた。
李総理は「年末が近づいて、現在は今年の取り組みの最終段階を仕上げ、来年の良いスタートに向けて基礎を固める重要な時期にある。わが国の経済は新たな発展段階に入り、過去のような急成長の維持はすでに非現実的だが、あらゆる問題の解決の基礎は発展であることに目を向ける必要がある。13億の人口を擁する大国である中国は、一定の成長率の支えがなければ、多くの困難と問題、特に雇用の維持は解決困難だ。このため、われわれは必要と可能との間、構造転換・高度化と合理的な成長率の維持との間で『黄金の均衡点』を見いだし、成長を合理的な範囲内に維持し、比較的十分な雇用を確保すると同時に、構造調整を加速し、質と効率の向上に力を入れ、着実で長期的な経済運営を実現する必要がある」と述べた。
発言で各出席者は経済成長に対する重大な改革措置の積極的な作用に次々に言及した。
李総理は「安定的成長、構造調整、モデル転換を実現するには、結局は改革の全面的深化を頼みとする必要がある。改革によって発展を促し、改革によって構造を調整し、全国民に改革・発展の恩恵が及ぶようにする必要がある。現在、改革にはまだ大きな余地がある。消費の拡大、民間投資の奨励、基本的民生の保障を始めとする経済・社会発展を制約する難題の解決は、いずれも改革による推進が必要だ。改革なしに出口はない。現在改革はすでに難しい段階に入っている。難所を突破しようとすれば、必然的に利益関係にぶつかる。国民全体の根本的利益と持続的で健全な経済発展のため、われわれは二の足を踏まずに全力で前進し、既存の利益構造を果敢に打破し、断固として揺るがず、段階的に各改革を推し進めなければならない」と述べた。
また「経済政策を達成し、社会、企業、投資家が長期的、安定的な見通しを抱けるようにすることが非常に重要だ。専門家、学者、企業家がこの面で独自の役割を発揮することを希望する」と強調した。
「人民網日本語版」
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