中国の習近平国家主席は15日北京で、米大統領の特別代表を務めるルー財務長官と会談しました。

　習主席は「閉幕したばかりの三中全会は改革の全面的深化について計画案を打ち出した。中国が改革の全面的深化を推進し、開放の拡大を堅持していくことは、中国の経済成長に強い原動力を提供するほか、中米経済協力にも新しいチャンスをもたらすに違いない」と述べた上で、「米国が構造調整を推進し、安定かつ持続的な財政運行体制を構築し、経済の回復と成長を確保することを期待している。双方はそれぞれ改革と構造構成を推進していく中で政策協調を強め、中米間の投資協定締結に向けた交渉を通じて、利益上の共通点を拡大し、新しい協力の契機を見つけると共に、国際問題や地域問題における協力を強め、開放と包容力のある態度で地域協力の健全な発展を推進し、世界の発展と繁栄を促すべきだ」と述べました。

　ルー財務長官はオバマ大統領からの挨拶を伝えた上で、三中全会の開催に祝意を示し、「中国が引き続き市場経済改革を推進していくことを支持している。これは米国ひいては世界にとって重要なものだ。米国も国内で改革を推進している。中国と意思疎通と協調を強め、経済貿易やエネルギーなどの分野での協力を拡大していきたいし、中国と共に世界的な課題や地域的な課題に共に対応していきたい」と話しました。

　「中国国際放送局」