11月11日の「独身の日」が過ぎ去った。この日は今や、商売上手なECサイトによって特別セールが繰り広げられる「ショッピングデー」と化してしまったが、この祝日がネット上で誕生したそもそもの理由が忘れられたわけではない。中国中央テレビ(CCTV)はこのほど、「独身男女の結婚相手選び」に関する調査結果を報道し、独身男女はもちろん、社会からも幅広く注目を集めた。杭州日報が伝えた。
ここ数年、中国社会では「恋愛・結婚危機」が発生しているかのようだ。独身男女の恋愛難・結婚難をめぐる報道も後を絶たない。公式データもこの事実を裏付けている。国家衛生・計画出産委員会が昨年発表した報告書によると、中国の結婚適齢期男女のうち、未婚者の数は2億4900万人に上るという。
では、独身男女の結婚が遅れる原因となっているものは何なのだろう?まず第一に考えられるのが、人口の男女比のアンバランスだ。データによると、未婚男性の数は未婚女性よりも2135万人多い。こうしたアンバランスにより、大量の男性が婚期を逃している。
一方で、女性側も相手探しで多くの難題に直面している。これは中国の伝統的な結婚観にも関係がある。中国には古くから「下娶上嫁」という考え方があり、男性は自分よりも条件が劣る女性を妻として選ぶ傾向があり、女性も自分よりも条件が上の男性を選びたがる。もし男女の条件をA、B、Cの3ランクで分けるとすると、「A男とB女」、「B男とC女」という組合せが多くなり、C男とA女は相手が見つかり難い。つまり、優秀な女性は往々にして「いいと思った男性は皆既婚者」とため息をつき、気づくと年を重ねていた、ということになる。さらに悲惨なのが、条件の悪いC男だ。北京のある学者もこの問題について、「剰女(行きおくれの女性)問題は『偽りの命題』、剰男こそが『真の問題』だ」と鋭いコメントを述べている。
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