▽寒空の下、2時間以上撮影
別のシーンで、長澤は一人で広大な草原を歩き回り、風に髪をなびかせ、腕を組んでぶるぶる震えながら空を見つめるなどのほか、突然しゃがみこんで泣いたりする演技を行った。レールに乗ったカメラマンはゆっくりと移動しながらそれを撮影し、風の音以外には何も聞こえないシーンだったという。
呉監督は現場で、カメラマンの横でモニターに釘付けになり、通訳を通して俳優に立ち位置や演技に関する考えを伝えていた。空を眺める同シーンだけでも、呉監督は何度もカメラの位置を変えながら2時間近く続け、あたりが暗くなり、霧が濃くなったのを見て、午後5時ごろに終了したという。
隣では古い建物の工事が行われており、スタッフらが大型コンテナから荷物を降ろすなど忙しく働いていた。また、桜の木の下には土を積んだ一輪車が並んでいる。「レッドクリフ」など大作を制作してきた呉監督は、世界で名を馳せているとあり、撮影には高いレベルを求めているようだ。
「人民網日本語版」
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