株式会社アマダの岡本満夫社長は、「当社は2015年に中国市場で、売上300億円を達成する。中国経済の成長率が低下しているが、この目標達成は問題ない」と述べた。
日本で有名な機械加工・金属加工の総合メーカーであるアマダは、第16回中国国際工業博覧会の「デジタル機械・金属加工展2014」に出展した。岡本社長が自ら展示ブースに立ち、中国市場に対する重視を示した。
アマダは2011年に発表した中期発展計画の中で、2015年に売上3000億円を達成し、そのうち中国市場の比率を10%とすると発表していた。アマダは中国市場を開拓するため、上海に新技術センターを設立した。
岡本社長は、「市場環境の変化により、当社の中国での販売利益と予想の間に一定の落差が見られる。中国の代理業者と内陸部市場を開拓する可能性もある。また中国市場の需要に応じ、研究開発力を拡大し、同業他社との競争力を高める」と述べた。
岡本社長は、「中国の経済成長率は低下しているが、膨大な市場には依然としてチャンスが満ちている。当社は単体の設備を販売すると同時に、全体的なソリューションプランの提供を通じ、中国事業の安定成長を実現したい」と語った。
中国は経済構造のモデルチェンジを図り、長年に渡る高度成長に別れを告げた。データによると、中国の国内総生産の成長率は、2012年第1四半期より8%以下で推移している。
中国国家統計局が10月21日に発表したデータによると、今年第1−3四半期の中国のGDP成長率は7.4%で、年初に制定した7.5%という成長目標をやや下回った。
中国経済の成長率の低下は、世界の投資家に懸念された。ウォール・ストリート・ジャーナルは一連の経済データを引用し、中国の2012年末に始まる回復は、「エネルギーを失いつつある」と報じた。
中国の管理層と学界は、この観点に同意していない。エコノミストの厲以寧氏は数日前に北京で開かれたフォーラムに出席した際に、現在の中国経済の減速を過度に懸念する必要はないと指摘した。
|