中国は1990年4月に初めて、国連休戦監視機構に5人の軍事観察員を派遣した。これにより、中国軍の国連平和維持活動(PKO)の除幕が開かれた。中国の国際的な地位がこの25年間で高まるにつれ、中国軍は人員派遣の無から有への変化を実現した。兵力の規模は小から大に発展し、部隊の種類は単一から多様への歴史的な飛躍を実現した。
中国国防部平和維持活動弁公室の統計データによると、中国軍はPKOに参加してから、これまで3万178人の士官・兵士を派遣しており、うち10人が殉死した。中国の平和維持活動に加わる士官・兵士は1万1000キロ以上の道路、300以上の橋を新設・修復し、地雷および各種不発弾を9400発以上処理した。病人を延べ14万9000人以上診断し、各種物資・機材を110万トン輸送し、輸送距離は計1200万キロに達した。
中国軍はこの25年に渡り、人員派遣の無から有への変化を実現した。兵力の規模は小から大に発展し、部隊の種類は単一から多様への歴史的な飛躍を実現した。
派遣先は中東の1ヶ所から、最多で同時11ヶ所に拡大した。派遣する部隊は単一的な工兵から、工兵・輸送・医療・警備・歩兵などのさまざまな分隊に発展した。2013年には初めてマリ共和国に平和維持安全分隊を派遣し、2015年には初めて南スーダン共和国に平和維持歩兵部隊を派遣した。中国は平和維持部隊の種類で歴史的な進展を実現した。
派兵規模を見ると、当初の5人の軍事観察員から、現在の2720人の平和維持人員に拡大した。中国は現在、国連安保理常任理事国のうち、派兵数が最多の国となっている。
PKO予算分担率を見ると、中国は国連加盟国中で6位、開発途上国中で1位となっている。
PKOへの参加の強化・拡大に伴い、中国が発揮する力が拡大している。中国は現在まで、国連の24件のPKOに参加している。国連が世界で展開中の16件のPKOのうち、中国軍は9件に正式に参加している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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