中華能源(エネルギー)基金委員会が、中国社会科学院世界経済・政治研究所能源研究室主任の徐小傑教授と共同でまとめた、「中国による世界エネルギー情勢に関する見通し(英語版)」が、このほどニューヨークで発売された。同報告書は、2030年までに世界がエネルギー消費構造最適化プロセスを迎えることになり、中国のエネルギー政策の調整は、世界(特にアジア)のエネルギー構造の改善を直接促すと指摘した。中国は世界エネルギー発展の重要な要素であり、世界エネルギー安全体制を再構築する上で重要な力だとされている。
同報告書は資料の詳細な分析をもとに、「エネルギー企業は正確な理念と効果的な運営メカニズムを確率させ、戦略的なモデルチェンジと変革に取り組み、海外進出戦略をシルクロード経済ベルト構想と結びつけ、政府、産業、国内外の公衆の間で良好なインタラクティブな関係を形成するよう努めるべきだ」と主張した。
同報告書によると、中国の石炭・石油・原子力エネルギー・再生可能エネルギーの需要増加ペースは、国際エネルギー機関(IEA)の予想値を大きく下回っているが、天然ガスはその予想値を大幅に上回っている。ゆえに中国のエネルギー構造の合理化は、世界(特にアジア)のエネルギー構造の改善を直接促す。また同報告書が予想した、中国の炭素排出量の対世界比は、IEAの予想値を1−2ポイント下回る。2つの予想値の差は、2020年および2025年以降で大きくなっている。同報告書は、中国は世界エネルギー構造の改善、世界の温室効果ガスの排出制限で多大な貢献を成し遂げることが可能とした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
|