米国の扇動は、一部の国の野心を刺激している。英BBC(電子版)は13日、「フィリピンのデル・ロサリオ外相は火曜日、中国の南中国海の埋立工事を阻止するため、米国に支援拡大を要請すると述べた」と報じた。ロサリオ外相はワシントンのシンクタンクで発言し、直ちに行動に出なければ、「中国の急速な埋め立てにより、中国が南中国海を実効支配するようになるだろう」と述べた。時事通信社はYahoo!ニュースに掲載した記事の中で、米軍が中国の島嶼付近の海域に軍艦を派遣することを検討中と報じた。最も評価を集めたコメントは、「流石アメリカ、ちょっと遅い感があるがよろしくお願いいたします」で、1万以上のクリックを集めた。
南中国海で人工島を建設しているのは中国だけではない。フィリピンなどの国は早くから中国の島嶼を不法占拠し、大規模な軍用・民間用施設を建設している。なぜ米国はフィリピンなどの国に対して見て見ぬふりをし、今になり中国に対してヒステリーを起こすのか?ドイツメディアは13日、「米国の外交政策には数十年来、世界の海洋を支配するという明確な目標がある。米国は太平洋・大西洋における、政治・経済に関わるすべての海域を支配しようとしている。この目標に向け、米国は軍事基地を建設し、同盟を結んでいる。米国のアジア政策は、中国だけに向けられたものではないかもしれないが、中国の台頭は自ずと米国の太平洋における地位に影響を及ぼす」と分析した。
ロシアメディアは12日、「中国による影響力の拡大を阻止するため、米国はアジア太平洋リバランス戦略を開始し、同地域におけるシーレーンを支配しようとしている。米国はアジア太平洋における軍事力の強化を続け、同盟国との軍事協力を強化している。米国は積極的な行動により南中国海の主権を巡る係争に干渉しているが、これは米国による一種の覇権的な行為だ」と指摘した。
中国人民大学国際関係学院の金燦栄副院長は、「米国の南中国海問題における頻繁な動きは、米国の焦りを反映している。米国は中国の能力に対する評価に基づき、今や中国を制御しがたくなったと判断し、中国の未来の戦略的選択に対して自信を失っている。その一方で米国自身の実力が相対的に低下し、自国に対する自信を失っている。また米国はすべての戦略面において、南中国海問題の象徴的な意義、中国の南中国海における行動を過大評価し、多くの象徴的な意義を与え、焦燥を強めている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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