〇「住宅価格の高騰」が諸悪の根源?
調査によると、子供が24歳から30歳までの期間、男の子を持つ親の幸福感が女の子の親より大幅に下がっている。陸准教授はこれについて、次の通り分析した。
最大の原因は、住宅価格による圧力だ。子供が小さい頃は、子供の性別は両親に何ら影響を及ぼすことはない。時代の変化とともに、「男尊女卑」の考え方はもはや過去の遺物となった。だが、子供が24歳から30歳という結婚・出産適齢期に入ると、「新婚夫婦の住居は男性側が準備するもの」という従来の結婚観がはびこってくる。ここ数年、住宅価格がかなり高い状態が続いていることから、この年齢層を持つ子供の親は、現実的な経済的圧力に直面することになる。
住宅価格が高い都市ほど、男の子の親の幸福感が低いことが、調査から明らかになっている。この状況は、息子の就学・就職・結婚・出産などの面で、親がより焦燥感を高めている現れといえよう。
陸准教授は、「私はずっと、幸福感に関するテーマの研究を続けてきた。これまで、子供の性別と両親の幸福感との関係について、学界での統一見解は存在しなかった。今回発表した研究成果が伝統的観念に衝撃をもたらすことは間違いない。誰もが、個人の幸福感に関心を持っており、幸福な人生を歩みたいと思っていることが、調査の結果明らかになった。しかし同時に、都市の高い住宅価格が大きな頭痛の種になっている現状も浮き彫りなった」とコメントした。
〇この研究結果から、「息子より娘を生んだ方が良い」という結論には至らない
女の子を持つ親の方が、男の子の親より果たして幸福なのだろうか?ネットユーザ―の中には、反対意見の人もいる。ある人は、「幸福感を引き下げている犯人は、高すぎる住宅価格だ。話のポイントが、なぜ男の子を持つVS女の子を持つ、という横道に逸れたのだろう?1男1女をもうけた場合は、どう説明するのだろう?」とコメントした。
陸准教授は、この問題について、次のとおり指摘した。
「息子より娘を生んだ方が良い」というのは、全く誤った解釈だ。この調査から、そのような結論を導き出すことはできない。実のところ、新婚カップルが新居を購入する際の圧力は、家庭によって各種各様で、男の子の親の家庭に経済力があれば、この圧力はほとんどない、あるいは全くゼロだ。
また、新たな結婚観が社会に受け入れられるにつれ、多くの若者が、ともに協力して新居を購入する傾向が高まっており、各家庭間の相違はだんだんと縮まっているのかもしれない。
「男尊女卑」「女尊男卑」はいずれも、取るに足らない考え方である。これまでの研究から、幸福感は、所得や価格などの経済的要因のみならず、年齢・性別・学歴・環境・健康状態などさまざまな要素の影響を受けている。子供の性別と親の幸福感の間に、決して単純な等式は成り立たない。
「人民網日本語版」
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