円安や、日本政府が東南アジア諸国に対する査証(ビザ)の要件緩和や免税商品の範囲の拡大といった措置を相次いでうち出したことを受けて、外国人観光客が急速な勢いで増加している。とりわけ中国人観光客は人数でも消費額でもトップに立ち、1~4月の訪日観光客数は昨年の総数(1341万人)の40%を上回り、4月には過去最多ののべ40万人を記録した。
海外の訪日観光ニーズは日本の消費市場拡大の重要な手段にもなっている。日本の観光庁が行った調査によると、14年の訪日外国人観光客の通年の観光消費額は前年比43.4%増加し、このうち買い物が35.2%を占めて1位に躍り出て、宿泊・外食などの消費を初めて追い抜き、日本旅行の最大の消費項目になった。熱狂的な買いっぷりで有名な中国人の消費はさらに驚くべきものだ。今年第1四半期(1-3月)の訪日中国人観光客の一日あたり平均消費額は30万4340円に達し、前年同期の24万8千円から20.9%増加した。
ラオックスのような免税店にとって、こうした傾向が持続的な好材料であることは間違いない。ラオックスは日本の有名な老舗家電量販店で、1970年代に日本国内で他社に先駆けて免税販売をスタートし、日本の免税事業を開拓しリードしてきた。銀座本店が13年に銀座の中央通りに出店すると、訪日観光の新たなシンボルになった。ラオックスは現在、日本国内に23店舗を出店しており、14年の売上高は同50%以上増加し、01年以降で初の黒字を達成した。また今後3年で株式の配当を再開する見込みだという。
「人民網日本語版」
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