戦略、経済、人・文化の三大分野についての中米間のハイレベル対話・協議が24日にワシントンで閉幕した。2日余りかけて、両国の閣僚級高官数十人が中米関係のほぼ全ての重大な問題について意見交換し、最終的に多数の成果を挙げた。今回の対話・協議では大きく3つの面の成果があった。(文：華益文・国際問題専門家)。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

　第1に、中米関係の正しい基調を再確認した。過去数カ月間、両国関係はいくつかの問題に悩まされ、ネガティブな要素が頭をもたげ、両国関係の将来に悲観的な世論も出ていた。対話・協議期間、習近平国家主席、オバマ大統領、バイデン副大統領など両国の指導者は中米関係の進展を積極的に評価した。対話に参加した両国高官は共に努力して、実務協力を深化し、溝を建設的に管理・コントロールし、中米の新型の大国関係の構築を推進する必要性を表明した。双方はともに今年秋の習主席の訪米は歴史的訪問であり、しっかりと準備すべきだとの認識を示した。これは双方が中米関係の発展に対して依然として積極的な姿勢であることを示している。

　第2に、以前からの問題について新たな進展を得た。経済分野の対話、マクロ経済政策と構造改革、貿易と投資の促進、金融市場の安定と改革という以前からの三大議題について双方は話し合い、二国間投資協定ネガティブリスト交渉の重要な期限の確定など一連の新たな共通認識にいたった。戦略分野の対話では対テロ、不拡散、取締りと反腐敗、宇宙、科学技術、税関、衛生、農業、林業、交通、地方などの分野の協力について新たな措置を打ち出した。特に気候変動、エネルギー、環境協力の面では44件の新たな協力措置を打ち出した。

　第3に、新たな議題が新たな活力をもたらした。「海洋保護」は今回の対話の新たな議題だ。議題は新しいが、話し合いは広範で、踏み込んだものだった。対話はこの新たな議題について専門の会議を行い、海洋環境保護、海上法執行、海上安全、海洋資源の持続可能な利用、国際海洋問題などの交流と協力について議論し、12件の協力成果を挙げた。

　今回の対話・協議の成功には少なくとも3つの啓示がある。