中国とトルコは1971年に正式に外交関係を樹立した。1980年代より、両国の高官の相互訪問が頻繁になり、両国の関係が深まった。時の習近平国家副主席は2012年にトルコを訪問し、ギュル大統領、エルドアン首相、チェチェク議長と会談し、多くの合意事項を取りまとめた。両国の高官に注目され、両国関係は発展を続け、各分野の相互信頼と交流が深まっている。

　これらを背景とし、両国の経済貿易関係も強化され続けている。両国の直接貿易は1965年に始まり、1971年の国交樹立後は急速に発展した。両国の2014年の貿易額は277億4000万ドルに達した。中国はトルコにとって17番目の輸出先、2番目の輸入先となった。

　歴史上のシルクロードにおいて、トルコはその東西の中継点に位置する重要な貿易ルート、異なる文明と文化が影響し合い融合するルートだった。両国の文化交流が近年増加しており、トルコと中国の人文・経済貿易交流の現代版シルクロードが構築された。特に習近平総書記が「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)構想を提唱すると、ユーラシアを結ぶ重要な飛び板であるトルコと中国の経済貿易関係は、新たなチャンスを迎えた。両国の経済貿易交流は、今後を期待されている。

　両国の貿易、プロジェクト、投資などの分野の協力が近年、初歩的な規模を形成している。両国の貿易をめぐる協力が拡大を続け、高い将来性を持っている。中国がトルコに輸出する商品は、紡績品、電子製品、軽工業製品、化学工業製品などが中心となっている。トルコが中国に輸出する商品は、機械・設備、紡績品、金属製品などが中心。中国機械輸出入総公司、中国鉄建、中国機械設備輸出入総公司などの中国の大企業はトルコと、対外請負工事を行っている。トルコは将来的に、国内の電力、エネルギー、石油、物流などの投資を行う予定だ。これらには中国の建設技術、経験、投資が必要だ。

　中国とトルコの高官は、両国関係の発展の重要性を認識している。両国には多くの共通する利益がある。両国の経済貿易協力の強化は、トルコが地域市場で飛躍的な発展を遂げる一助となり、トルコ経済の発展を促進する。両国の深化を続ける協力と相互信頼は、両国の国民に福をもたらし、地域と世界の平和および発展に大きな貢献を成し遂げるだろう。

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