
米海軍「バージニア級」攻撃型原潜
米海軍は今年6月、グアム島の海軍基地に4隻目の攻撃型原潜を配備した。これは米軍がさらにアジア太平洋に兵力をシフトしたことを意味する。
中国周辺の一部の国は近年、米国のアジア太平洋「リバランス」戦略に積極的に協力し、中国海軍の潜水艦の大洋進出を封鎖している。今回配備された「トレド」原潜はコネチカット州に配備されていた、ロサンゼルス級攻撃型原潜だ。米海軍は2002年10月よりグアム島の原潜配備を開始し、2007年に3隻のロサンゼルス級を配備した。真珠湾やサンディエゴと比べ、グアム島に配備される潜水艦は作戦海域に近く、西太平洋とインド洋で長時間の巡航が可能だ。
米海軍は4隻のオハイオ級巡航ミサイル原潜の2隻、10隻のバージニア級の3隻を、アジア太平洋に配備する。米海軍のオハイオ級は、核兵器と通常兵器の二元化発展の道を歩み始めた。オハイオ級巡航ミサイル原潜「ミシガン」は2013年12月より、アジア太平洋に配備されている。
日本は得意とする潜水艦によって、中国の対潜戦に対応しようとしている。日本の潜水艦は現在16隻で、22隻まで増やす予定だ。日本の潜水艦隊は新型の「そうりゅう型」、旧式の「おやしお型」ディーゼル潜水艦によって構成される。これは世界で最も専門的で、最先端の技術を持つ潜水艦隊の一つだ。海上自衛隊は8隻のそうりゅう型を保有し、さらに6隻建造する可能性が高い。非大気依存推進(AIP)のそうりゅう型は、世界最先端の通常動力攻撃潜水艦の一つとされている。主な武器には6門の魚雷発射管、20発の89式高速魚雷、米製の潜水艦発射型ハープーンが含まれる。日本が今後、通常巡航ミサイルの調達をめぐり議論することから、そうりゅう型は日本本土の巡航ミサイルシステムの担い手になる可能性がある。
東南アジア諸国の水中艦隊について触れる際に、ベトナムを無視できない。ベトナムがロシアから購入したキロ級ディーゼル潜水艦の4番艦「ダナン」が、今年の6月30日にカムラン湾に到着した。ベトナムはそれまで、ロシアから購入した3隻の潜水艦を保有していた。これらの潜水艦は、ロシア製のミサイルを搭載。ロシアは2016年までに全6隻のキロ級潜水艦を交付する予定。ベトナムは東南アジアで最強の水中艦隊を手にする。
軍事専門家は、「中国周辺の一部の国は近年、米国のアジア太平洋リバランス戦略に積極的に協力している。これによって2011年より、潜水艦の購入および東中国海・南中国海への配備が大幅に増加し、中国海軍の潜水艦の大洋進出を封鎖している」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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