〇大規模な資本流出問題は見られず
8月以降、人民元は一度大幅に下落したが、米FRB(連邦準備制度理事会) が利上げを実施するという噂は、人民元相場にどのような影響をもたらしたのであろうか?資本の流出圧力は高まったのだろうか?
外為局総合司の王允司長は、これに関し、次のような見方を示した。
FRBが利上げを実施する可能性は高く、市場でも広く期待が寄せられている。為替レートの形成という点から見ると、米国が利上げすればドル高がもたらされ、それに応じて対ドル人民元レートは下がる。市場化のプロセスで、これは正常な流れだ。
人民元レートは次第に安定化しており、資金が大量に流出するような市場環境は形成されていない。今年8月以降、対ドル人民元レート中間値は約4%下落、対ユーロ、日本円、英ポンドなどのレートも、程度はまちまちだが下落した。人民元の下落圧力は、8月11日以降、緩和し続けており、圧力はほぼ無くなったといえるだろう。
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