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中国でスパコンブームが起こっている。過去2年間にわたって世界最速のスパコンの地位を維持しているのは、中国・国防科学技術大学の「天河2号」だ。しかも中国は、そのスパコン開発の手腕を国内のいたるところで発揮している。米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が伝えた。
世界が注目するスパコン番付「トップ500」が16日に発表されたが、中国は入選したスパコンのうち109台を保有している。つい半年前は、37台しかなかった。
500位までに入ったスパコンの数は米国が200台と、引き続き世界一になった。しかしこの台数は、1993年にこの「トップ500」が発表されるようになってから、過去最少となった。
トップ500の結果は重要だ。コンピューター・シミュレーションの国際競争力を手軽に見極める方法だからだ。スパコンは当初、物理や化学の科学的モデリングに使われていたが、現在は自動車から紙おむつに至る、あらゆる消費者向け製品のモデリングに使われている。
ローレンス・バークレー国立研究所のホースト・サイモン副所長は、「中国はスパコンのモデリングとシミュレーションの価値を認識している。シミュレーション能力を高め、インフラ整備を進め、米国と激しい競争を展開している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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