日本に留学中の高晨飛さんは11月11日のシングルデーに淘宝でショッピングをしようとネットを見ているとき、日本の楽天やヤフーも中国のシングルデーにあやかり、バーゲンセールをしていることにびっくりした。また当日の日本のテレビでは、中国の「お祭りセール」の特集までやっていた。「今や多くの日本人にとって中国のシングルデーのイベントは周知のことであり、日本企業の多くがこれを商機ととらえている」を高さんは話す。
今年、アリババはそのバーゲンセールの当日だけで912億1700万元を売り上げた。前年比60%の伸びである。2009年には1億元にも届かなかった売り上げがここまで拡大したのは、中国の消費購買力が急速に高まっているためである。
アメリカで仕事をする王洋さんは11日、有名百貨手のバーグドルフ・グッドマンが11日から12日まで11%の割引セールをしていることに気づいた。去年にはなかった動きである。「中国人の消費需要を取り込みたいのである」と王さんは見る。
「ブラックフライデー」と呼ばれる、感謝祭後に始まるセールも今年は前倒しで始まっている。タイムズスクウェアには中国のシングルデーの広告が掲げられ、だれもが自然とこの中国のお祭りセールを知ることになる。アマゾンはこのセールのために全世界の35の国・地域から500万以上の商品を集めたとされる。
S&Pの調査によると、2014年の中国にGDPにおける個人消費の貢献度は前年比3ポイント増の51.2%まで達したという。
この消費需要をなんとかして取り込もうと世界が競っているのである。オーストラリアもそうした国のひとつである。昨年、オーストラリアのクリスマスセールは、まるで中国のショッピングセンターであるかのように、中国人であふれていた。今年の国慶節の休暇でも、いたるところで「国慶節セール」という中国語で看板が掲げられていた。同国は中国人の顧客をとても大切しており、彼らにとって中国のセールは商売の絶好のチャンスなのである。
アリババの馬会長は「中国のシングルデーは今や世界のシングルデーとなった。これは中国の消費によって作られたインターネット時代の商業文化である」と語った。
スペインのある調査会社のデータによると、中国にはネット通販をする消費者が3億人おり、そのうち14%が毎日買い物をし、60%近くが週に1回買い物をするという。この数字は世界の平均である5%と21%を大きく上回るものである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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