中国経済の減速を受けて、米アップルの中国での成長空間もこんご大きな影響を受けるのでは――との不安が投資家の間に広がっている。しかしこうした見方に対して米投資情報サイトのMotley Foolは16日、「中国経済の減速がアップルの業績に影響を与えることは考えられる。しかしそれは同社の中国での成長空間がなくなることを意味するものではない」との見解を示した。
アップルにとって中国は世界で第2位の市場であり、同社の業績の中国依存度も年々大きくなっている。したがって同社の成長速度も落ちる可能性は存在している。
市場調査会社のカンター・グループはこのほど、iPhoneの販売好調によりアップルの過去4Qの中国市場での増収率が70%を超えた――と発表した。これは、たとえ中国経済の成長率が落ちたとしても、同社は中国のスマホ市場において依然として大きなシェアを占めるという、株主にとってのすばらしいニュースである。
別のアナリストは「アップルは中国のモバイルシステム市場のトップではないだろうがAndroidのシェアを引き続き奪っていくだろう。これまでの70%超の高成長を続けるのは難しいかもしれないが、シェアと増収率は安定的に推移するだろう」との見通しを述べた。
またサプライチェーンアナリストのMing-Chi Kuoも「アップルは現在4インチの安価なiPhoneの発売を準備している。中国では大画面のiPhoneが流行しているが、この安価なモデルは中低エンドユーザーから人気が高まることが予想される」と話す。
アップルのティム・クックCEOはこのほど米CNBCのインタビューに応じ「アップルの中国市場における成長率は落ちておらず、何度かピークを更新している。その点がほかのスマホメーカーと違うところである」との大きな自信を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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