
トヨタは先般、2015年1~10月の自動車世界販売台数(ダイハツ工業と日野自動車を含む)が前年同期比1.2%減の835万3000台だったと発表した。販売台数は世界トップを争うフォルクスワーゲン(VW)を上回り、その差が1~9月の6万台から約9万台に拡大した。
トヨタの中南米と欧州での販売台数は前年同期を下回ったが、原油価格が下落したために米国での商用車販売が好調で、海外販売台数は0.5%増の653万台となった。一方、日本国内では、小型自動車税の増税などの影響を受けて、販売台数が182万3000台に7.0%減少したものの、新型車の投入が全体の販売台数を1.5%押し上げた。
フォルクスワーゲンの世界販売台数は1.7%減の826万2000台。9月に排ガス規制に関する不正が報じられ、10月の販売台数は前年同月比3.5%減の83万1000台と勢いを失った。
分析によると、フォルクスワーゲンは低迷していた主力の中国市場が回復する可能性があり、ゼネラルモーターズの米国販売も良好な状況を保っている。そのため、2015年通年の世界販売台数トップについては、まだ見通しが立っていないという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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