交通銀行のチーフエコノミストを務める連平氏は、「11月の製造業PMIが前月から小幅に低下し、4カ月連続で50を下回ったことから、中国で経済成長けん引役の交代や、過剰な生産能力の解消には比較的長い期間を要することが分かる。外需にも顕著な改善がみられず、中小企業をはじめ、製造業の経営に下押し圧力がかかっている」との見方を示した。
一方、11月の非製造業PMIは53.6に上昇。10月の予想外な下振れから好転している。非製造業の景気拡大を示し、経済の安定成長をけん引する力が一層強くなっている。
内訳をみると、事業活動指数、受注残指数、在庫指数はいずれも前月を上回った。なかでも受注残指数の上昇幅が0.9ポイントと最も大きかった。ほかの主要指数は前月から低下。投入品価格指数が下落率1位で、前月を1.9ポイント下回った。
中国物流情報センターの専門家・武威氏は、「11月の指数の上昇はサービス業活動の回復が主因。サービス業の事業活動指数と新規受注指数はそろって前月を上回った。製造業が調整するなか、サービス業の急速な発展が、経済の安定成長をけん引する原動力となっている」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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