北京市で大気汚染の赤色警報が発令されたことが世界の各大手メディアに大々的に取り上げられたが、世界保健機関(WHO)が公表したデータを見ると、北京市は大気が最悪の都市ではなく、世界ワースト20にも入っていない。
WHOが最近発表した2014年の91ヶ国1600都市の大気汚染状況の統計によると、北京市の大気汚染指数は26~208、平均値は53である。
世界で最も汚染が深刻な都市はインドのデリーで、平均汚染指数は153に達する。また、インドは汚染が最も深刻な国でもあり、ワースト20にインドから6都市が入っている。
米ロサンゼルスの平均汚染指数は20、ニューヨークは14。北京は平均値を見るとそれほど高くないが、現在のように極端な数値まで上がることもあり懸念されている。
WHOの統計を見ると、大気質が良い都市は高所得国に多く、最悪なのは東地中海と東南アジア地域の都市で、ラテンアメリカとアフリカはそれに比べてましである。WHOの大気質合格基準に達している都市に住むのは世界の人口のわずか12%である。
世界の大気質ワースト2はインドのパトナで汚染指数は149、ワースト3はインドのグワーリヤルで汚染指数は144、ワースト4はインドのラーイプルで汚染指数は134、ワースト5はパキスタンのカラチで汚染指数は114である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
|