安売り競争は禁物
フォーラムに出席したある企業家は率直に話す。「我々が最も得意とするのはコストコントロール。原材料コスト、労働力コスト、土地のコスト、税務コスト、環境保護コストなどで「メードインチャイナ」の神話を作ってきたのだ」。
中国企業のこのような特技に対し、新松機器人自動化公司のハイテク装備及び3Dプリンター事業部の総経理助手の張翼飛氏は、「輸入3Dプリンターの設備と材料はとても高いが、だからといってコストコントロールができなくなることを意味しない。むしろ独占技術で高利潤を享受できる。中国が同様の価格と品質のものを模倣できるのを待っていても、人々が蓄えた技術は新技術にとって代わられるか、利益率が低くなるだけ。すると、中国製品は再び市場を失ってしまう」と述べる。
つまり、将来の世界市場に食い込むためには、安さではなく、質や革新技術を強調すべきなのだ。
技術の欠落を補うために、中国3Dプリンター技術産業連盟は2016年から2億元の産業投資基金を投入する。この資金は技術導入と R&D実験室に投資される。
将来を展望すれば、中国の製造業はこれまで以上に知恵と理性を使い、「我先に」という態度を改め、「安さを売りにする」という従来の伝統を乗り越えるべきである。結局、「中国製造2025」は今後10年、中国製造強国を建設していくための行動指南である。飛躍に10年かけても遅すぎることはない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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