韓国外交部の当局者は4日、日本の岸田文雄外相がソウルの日本大使館前に設置されている慰安婦被害者を象徴する少女像について、適切に移設されるものと認識していると述べたことに対し、「慰安婦問題をめぐる韓日合意の円満な履行のためには、誤解を招きかねない日本側の言動がこれ以上あってはならない」と表明した。聯合ニュースが4日、伝えた。
岸田外相は同日、韓日の外相が共同発表した内容を除き、合意にはその他の内容が含まれないと表明した。しかし岸田外相は同時に、慰安婦像が適切に移設されるものだと認識していると述べた。韓国外交部の当局者は、「慰安婦被害者の方々の名誉と尊厳の回復、傷の治癒がしっかりとなされるよう、日本側が誠実に合意を履行する姿勢を見せなければならない」、「少女像は民間が自発的に設置したものであり、政府がああしろこうしろと言える事案ではないということをもう一度明確にしたい」と述べた。
韓国外交部は当日、在韓日本大使館の関係者を呼び、岸田外相の発言に強く抗議した。
韓国外交部の尹炳世長官は先月30日の記者会見で、「誤解を招きかねない日本側の言動がないことを望む」と述べている。当局者は、日本側で韓日合意をめぐり論争をあおる言動が続いていることに対し、あらためて警告した形だ。
当局者は、慰安婦関連資料の世界記憶遺産への登録申請について、「消えていく記録物の保存のために民間主導で推進しており、政府が関与することはできない」とした上で、「韓日外相会談でも尹長官がこのような立場を明確にしている」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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