朝鮮の4回目となる核実験の環境への影響を調べる、中国環境保護部の対策本部が10日に発表した情報によると、中国東北地区および周辺地域の放射線量には異常が見られず、人工放射性元素が測定されなかった。
朝鮮は今月6日、豊渓里で水爆実験に成功したと発表した。実験場所は中朝国境地帯から近く、最も近い吉林省長白県から100キロも離れていない。中国環境保護部は吉林省、黒竜江省、遼寧省、山東省の環境保護庁と同日、「二級橙色緊急反応状態」に入り、秩序正しく緊急対策を行った。
中国環境保護部核施設安全監管司観測応急所の潘蘇所長は、「中朝国境地帯および周辺地域には37の放射線量自動観測ステーションが設置されており、観測網の密度が最も高い地域となっている。また14台の緊急観測車を出動し、大気中のガンマ線量、放射性元素、放射性キセノンなどの測定を行った。また今回の朝鮮の核実験を受けた緊急観測では、空からの測定や、土壌・雪のサンプル収集と測定により、全面的かつ立体的な観測データを入手できた」と述べた。
潘氏は、「現在のところ、関連データはすべて基準値内で、いかなる異常も見られない。つまり中国の環境は今のところ、今回の核実験の影響を受けていないということだ」と話した。
中国環境保護部核・放射安全センターチーフエンジニアの柴国旱氏は、「核汚染物が中国国内に飛散すれば、真っ先に検出することができる。関連データは環境保護部のウェブサイト上で更新し、公開する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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